30年間務めた会社を退職。晴れて無職になりました。。。

退職 つぶやき

市内の高校を卒業して18歳で入社した会社。

世間知らずで右も左もわからない小僧で、毎日のように怒られていました。当然ながらめげることの方が多く、辞めたくなったのも一度や二度ではありません。

本当にいろいろなことがありましたが、気がつけば勤続30年間。仕事にも人間関係にも余裕が出始め、さてこれからという時に原因不明の自己免疫性肝炎が発症し、大学付属病院で約二ヶ月の長期入院。その後、1か月間自宅療養して職場復帰しました。

1年間復職しましたが、不規則な勤務のため肝臓の数値が安定せず、再入院も考えなければならないと医師に言われました。自分は他の人と比べてもいつ終わるかわからない人生。病気から死を身近に感じるようになり、不安な気持ちや今まで我慢していた気持ちが徐々に大きくなり、こんな気持ちで仕事していていいのだろうかという疑問が常に頭の中を巡り、悩みに悩んで退職することを決意しました。

当初は2023年の年明けに退職すると上司に相談。しかし、スタッフ不足もあり、考え直してくれないか、期間を延ばせないかと打診があり、1か月延び、2ヶ月延び…。

そうこうしている間にゴールデンウイークを迎えました。自分の病気が発症したのが前年の4月で、ゴールデンウイークは病室で過ごすことになり業務に携われていない。そのことに対する後ろめたさもあり、ゴールデンウイークを務めあげて退職することに決めました。

そして再度上司に相談。今度は決意も伝わったのか、これ以上引き留められることはありませんでした。

いざ退職しようと決めると、お世話になった方への挨拶や業務の引継ぎがあり、現在の業務と並行しながらで思った以上にハードスケジュールでした。挨拶した方には残念がって頂けたり労いの言葉をかけていただきました。また、ほぼ全員に聞かれたのが「退職して何をするのか?」という質問。

これが恥ずかしながら全くの白紙状態でまっさらな状態。そのことを伝えるとみんなが口を揃えて「そんなんで大丈夫?」と心配がっていましたが、まずは身体を治すこと。それが一番にあるので、金銭面的には正直不安でしたが迷いはなかったです。

ただ30年間お世話になった会社。辛いことは多かったけど、成長させてもらって今の自分があるのは会社のお陰だし、苦楽を共にした同期の存在や一生の出会いもあり、会社には感謝してもしきれません。そんな思いを馳せながらゴールデンウイークの多忙なシーズンを迎え、最終日の5月7日を迎えました。

最後の挨拶も湿っぽくならないようにさらっと笑える様な挨拶を考えて、最後の勤務終了時刻。事務所には各セクションのスタッフが集まってくれて、最後の挨拶をし始めると人目をはばからず涙を流していました。まさか自分が人前でこんなに泣くなんて…。今、思い返しても恥ずかしいですが、自分が思ってた以上に会社への想いがあったのだなぁと感じた瞬間でした。

花束や記念品をいただき、そして前年に新卒入社して一緒に仕事したスタッフから手紙まで書いてもらって、さらに胸が熱くなりました。入社当初、きつい言い方をして泣かせてしまったこともありましたが、こんな風に思ってくれていたんだなと…。いろいろな思い出が詰まった会社でしたが、これで退職となりました。

ただ、今後のことは全くの白紙でノープラン。とりあえず退職した翌日は、サーフボードを積んで海に向かいました。深く考えればキリがないので、あまり考えないようにして。最初は申し訳ないような気がしていましたが、途中から気にならなくなり、毎日のように海に通い悠々自適な生活をしていました。人生で1番波乗りした夏でした。

いざ仕事を辞めてみると、在職中は思いもよらなかった時間があり、ついついサボりがちで何をやっても続かない。気がつくと、ダラダラと無駄な時間を過ごしている…。

そんな状態を打破したく、色々試している日々です。普通だったら経験することのない貴重な期間だと考え、一日一日大切に過ごしていきたいと思います。

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